活動概要

  1. アントレプレナー・プログラム
  2. シリコンバレーへの挑戦

CICイベント:京都で再生したNotion ~Product Led Growthのためのコミュニティ構築~

一般公開

12月9日にCIC TokyoにてVenture Cafe Tokyoが開催されたThursday Gathering #176内でSVJPがセッションを主催しました。今回はシリコンバレーの最新テック情報をご紹介するため、今話題のツールNotionを世界的に展開する米国スタートアップNotionを取り上げました。創業者でCEOのアイバン・ザオ氏は、2019年にSVJPが日本で開催したDESIGN & FOOD TRIPに参加しSVJPのアントレメンバーとも交流を深めました。そんなSVJPとも関係の深いNotionから今回は日本のGeneral Managerである西勝清氏をお迎えして、プロダクトが日本文化から受けたインスピレーションや、Notionのユニークな活用法、コミュニティ戦略についてお話しいただきました。この記事はその内容をまとめたものになります。

Notionとは

Notionはサンフランシスコに本社を置くスタートアップです。Notionのプロダクトは、すべての情報をオールインワンで管理し、かつユーザーそれぞれが柔軟にカスタマイズすることができるSaaSのツールです。世界でのユーザーは2,000万人に上り、コロナ渦もあり、2020年8月から2021年8月の1年間で世界でのデイリーアクティブは4倍に成長しています。2021年10月での企業評価額は約1兆1200億円に上ります。

Notionはサンフランシスコに本社を置くスタートアップです。Notionのプロダクトは、すべての情報をオールインワンで管理し、かつユーザーそれぞれが柔軟にカスタマイズすることができるSaaSのツールです。世界でのユーザーは2,000万人に上り、コロナ渦もあり、2020年8月から2021年8月の1年間で世界でのデイリーアクティブは4倍に成長しています。2021年10月での企業評価額は約1兆1200億円に上ります。

京都とNotion

アイバン氏が作ったNotionの前身の会社は、2015年に一度ビジネスが立ち行かなくなりました。従業員もすべて解雇し、やり直しを図ることになったのですが、その際にアイバン氏が共同創業者であるサイモン氏と環境を変えて再起を図ったのが京都でした。京都ではAirbnbを使って、部屋にこもってひたすらコーディングを行っていたそうです。この滞在がきっかけで、Notionというプロダクトは京都から沢山のインスピレーションを受ける結果となりました。
具体的には、京都の伝統的なデザインや洗練されたクラフトマンシップ精神からたくさんの刺激を受けたと聞いています。滞在していた時に近所の飲食店を観察して気づいたのは、お客さんが少ないにもかかわらず、来るとも限らない顧客がいつきても良いように念入りに準備をしていたそうです。これを見て、Notionも製品・サポート・CX(カスタマーエクスペリエンス)に対して同様でありたいとアイバンは考えたそうで、京都のカルチャーがNotionのコンセプトに大きな影響を与え、今に至っているという事実があります。
実際に、Notionでの米国外での採用は日本人である私が最初で、海外拠点も日本が初めてです。近年はヨーロッパやアジアであればシンガポールやインドなどが海外拠点として先行することが多いですが、これも日本重視の表れと考えます。またNotionのサポートなども日本のホスピタリティを意識しており、日本での最近のローンチに際しても、ユーザー側としては「日本進出」ではなく「お帰りなさい」という感覚であると認識しています。

Notionのコミュニティ戦略

ITツールが浸透していくパターンとしては、トップダウン(第1の波)、ボトムアップ(第2の波)、コミュニティ主導(第3の波)があると考えています。トップダウン(第1の波)の例としては、たとえばSFAなどのツールを導入する際には、トップの意思決定により導入が図られ、ユーザーが使い始めます。また、Slackのようなツールではユーザーが導入し、その評価が高いため、他のユーザーにも広がっていくというボトムアップ(第2の波)のパターンです。そしてNotionではボトムアップの発展系としてのコミュニティ主導(第3の波)の手法でツールの認知・展開を図っています。自らが製品のことを宣伝するよりも、コミュニティを介して個々のユーザーがNotionのことを評価・発信する方がより強力なプロモーションになると考えています。Notionのテンプレートや書籍、ブログ、SNSなどもすべてコミュニティのユーザーが自ら発信して、認知度を上げています。私たちNotionの役割は、そうしたユーザーの発信を促し、応援することだと考えています。現在はそうしたコミュニティー主導のマーケティングが更に発展して、Notionを拡散してくれるアンバサダーは、Notionのテンプレートや書籍、SNSといったコンテンツでマネタイズが可能となっています。アンバサダーよりさらに専門性がある認定コンサルタントは、Notionのカスタマーサクセスといったより重要な役割も担っています。また企業での導入の旗振り役である「チームチャンピョン」も考えており、Notionの使い方だけではなく、社内での導入の仕方や倫理の通し方などの悩みも話し合えるようなコミュニティを作ろうとしています。

Notion for Startupプログラム

Notion自体はまだスタートアップですが、関係のあるインキュベーターやVCと共同でスタートアップ企業様には最大$1,000、アーリーステージのスタートアップ様には$500の利用クレジットを提供しますので、ぜひNotionをお試しください。