2021年に日本語ベータ版をローンチしたNotionは、多くのユーザーに受け入れられ、毎年4倍のペースで急成長している。同製品はコラボレーション・ツールでありながら、従来のマイクロソフト製品やグーグルアプリとは全く異なるプロダクト思想に基づいて開発されている。
国際文化会館(東京都港区)で開かれた2022年11月のSVJPエグゼクティブ・ラウンドテーブルでは、同社の共同創業者であるアイバン・ザオ氏が立ち上げ秘話や差別化戦略、そして今後の方向性について語った。
注:本レポート中、企業としてのNotionと製品としてのNotionを区別するため、前者はNotion社と表記している。
要点
- ザオ氏は京都でNotionの再出発を図った。デザイン哲学はシンプルかつ人々の生活に馴染む日本の職人技にインスパイアされている。
- Notionは、レゴブロックのようにニーズに合わせてユーザー自身でソフトウェアを構築することを可能にしている。
- Notionはボトムアップ型のマーケティング戦略を用いており、企業においても個人的に活用してその良さを理解したユーザーが、意思決定層に全社的な使用を働きかけるケースが多い。
- 日本市場を熟知し、Notionのミッションと価値を深く理解した現地のリーダーを見つけたことが同社の日本市場における成功をもたらしている。
- Notionは多くの企業が課題として抱えている、異業種間でのコラボレーションを推進することのできる新しいワークプレイス・コミュニケーションを提供している。
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